楽天・田中将大、右ヒラメ筋損傷「とてもがっかり」試合復帰まで３週間

　楽天は２６日、日本復帰後初登板となる予定だった２７日・日本ハム戦の先発登板を回避した田中将大投手（３２）が右ヒラメ筋損傷と診察されたことを発表した。

２５日の練習後に仙台市内病院を受診した右腕。診断の結果、試合復帰まで３週を要する見込みとなった。

田中将は「登板を楽しみにしてくれていたファンの皆さまには大変申し訳なく思っています。僕自身も初登板の日を楽しみにしていたので、とてもがっかりしています」とコメント。「幸いにもけがの程度は軽症です。一日でも早くマウンドでの姿をお見せできるようにしっかりと治します」と前を向いた。

デイリー

https://news.yahoo.co.jp/articles/a906ff19674a83316c83a660fedb6faafbf78aa5

「あーあマーくん登板回避かよ」
「つまんねーな。マジでガッカリだよ」
3月27日の楽天生命パークは試合前にも関わらず、冷めたため息に満ち溢れていた

田中将大の日本復帰登板―――、この日スタジアムに集まったファンのほとんどはその勇姿を待っていた。しかしその姿はマウンドにはなかった

球場のテンションそのままにどんよりした寒空の下、淡々と両チームの練習が始まる
じきに雨が降ってきた。3月の東北、体の芯に染みる冷たい雨だ
「代わりの先発安樂だってよ」
「見る価値ねーな。もう帰ろっか」
ファンが1人、また1人席を立つ。もうこの試合に見るべきもはないかに思われた

その時だった、、、！
「あっ、あの投手は？」
親に手を引かれ球場を後にしようとした子供が気づいた
日本ハムのブルペンから圧倒的なオーラを纏った投手の背中が見えた
決して大柄ではないが圧倒的な存在感。ストレートはブルペン捕手の手元で小さく落ちた

「マーくんがいなくても俺がいる」
その背中は語っているようだった。ブルペンを見つめる子供の目には、15年前の甲子園決勝のマウンドが映っていた
「あれが、、、？マーくんに勝った男？」
幼な子に15年前の記憶があるわけがない。それでも全てが分かった

東北の空に球場のアナウンスが響く
「北海道日本ハムファイターズ、先発投手をお知らせします、背番号1 ―――」